「夢のマイホーム、こだわりを実現したいけど、建築費用も気になる…」家づくりでは誰もが直面する悩みですよね。実は、家本体の計画における賢い選択が、品質を保ちながらコストを大きく左右します。
もちろん、家づくりの総費用を考える上では、その前段階である「土地選び」でのコストダウンも非常に大切です。土地選びのコストダウン術にご興味のある方は、よろしければこちらの記事**「【知らないと大損?!】土地購入のコストダウン「裏技」集|プロが教える節約術」もご参照ください。
さて、この記事では、いよいよ「家づくり編」として、間取りの工夫、設備・仕様の選び方、そして「これはやってはいけない!」NGコストダウンまで、具体的な「裏技」を徹底解説!フクタハウスが実践する、コストと品質のバランスを考えた家づくりサポートについてもご紹介します。
なぜ「家本体」の計画もコストダウンに重要なのか?
賢い土地選びで、家づくりの総費用を抑える大きな一歩を踏み出せましたね。しかし、理想のマイホームを実現するためのコストダウン術は、土地選びだけではありません。次に重要になるのが、もちろん「家本体」の計画です。
どんな間取りにするか、どんな設備を選ぶか、どのようなデザインにするか。これらの選択一つひとつが、建築費用に直結してきます。「土地で節約できたから、家は贅沢に!」と考えるのも一つの選択ですが、家本体の計画においても賢い選択を重ねることで、全体の満足度を保ちつつ、さらにコストを最適化することが可能です。
この「家づくり編」では、無理な我慢をするのではなく、「間取りの工夫」と「設備・仕様の選び方」という2つの側面から、生活の質を落とさずにコストダウンを実現するための具体的な「裏技」をご紹介していきます。知っておくだけで、数十万~数百万円単位の節約に繋がる可能性も秘めているポイントですので、ぜひ引き続きご覧ください。
【家づくり編】賢く節約!コストダウンを実現する「間取り」の工夫5選
家本体のコストダウンを考える際、まず注目したいのが「間取り」です。間取りの工夫次第で、建築費用を大きく抑えることが可能です。ここでは、生活の質をできるだけ落とさずにコストダウンに繋がる、5つの間取りの裏技をご紹介します。
(1) 基本中の基本!「建坪を減らす」で直接コストダウン
最もシンプルかつ効果が大きいのが、「建坪(たてつぼ)=延床面積」を減らすことです。家は広ければ広いほど、使用する建材の量も増え、工事の手間もかかり、当然コストは上がります。逆に言えば、建坪を少しコンパクトにするだけで、それに比例して建築費用も直接的に削減できます。本当に必要な広さ、部屋数なのかを家族でよく話し合い、無駄のない、身の丈に合った建坪にすることがコストダウンの基本です。
(2) 費用がかさむ「窓」は賢く減らす・小さくする
採光や通風に不可欠な窓ですが、実は家の中でも費用がかかるパーツの一つです。窓の数や大きさがコストに影響するため、必要以上に大きな窓を設けたり、数を増やしすぎたりしないことがポイント。例えば、大きな掃き出し窓を減らして高窓(ハイサイドライト)にする、FIX窓(開閉できないはめ殺し窓)を効果的に使う、といった工夫でコストを抑えつつ、明るさやデザイン性を保つことも可能です。ただし、採光や断熱性能とのバランスも重要なので、設計士とよく相談しましょう。
(3) 外観はシンプルに!「建物の凹凸を無くす」のが節約のコツ
家の形もコストに大きく影響します。一般的に、建物の外観に凹凸が少ない、シンプルな四角い形(総二階など)の家の方が、複雑な形の家よりもコストを抑えられます。なぜなら、凹凸が多いと壁の面積が増え、使用する外壁材や断熱材の量が増えるだけでなく、基礎や屋根の形状も複雑になり、工事の手間(人件費)も余計にかかるからです。幸い、最近はシンプルモダンなデザインが流行しているので、凹凸を減らしてもおしゃれな外観にすることは十分可能です。フクタハウスでも、窓が少なく凹凸のないスッキリとしたデザインの家を多く手掛けています。
(4) 本当に必要?「ベランダ・バルコニーを無くす」という選択肢
洗濯物を干したり、ちょっとしたくつろぎスペースとして人気のベランダやバルコニーですが、これもコストダウンの対象になり得ます。実は、ベランダやバルコニーの設置には、床の防水処理費用が意外と高額にかかります。また、構造的な負担も増えるため、その分の費用も上乗せされます。もし、室内にランドリールームを設けたり、ガス衣類乾燥機「乾太くん」などを導入したりするのであれば、ベランダやバルコニーが本当に必要か、一度検討してみる価値はあるでしょう。
(5) 意外なコスト要因!「和室を無くす」で費用と手間を削減
「客間として」「畳でくつろぎたい」といった理由で和室を希望される方もいますが、コストダウンを優先するなら、和室を設けないというのも一つの方法です。和室は、畳の費用(将来的な表替えや交換費用も含む)に加え、襖(ふすま)や障子、押入れの建具など、洋室にはない部材が多く使われるため、同じ広さの洋室に比べてコストが高くなる傾向があります。また、畳のメンテナンスも必要になるため、長期的な視点でもコストと手間を考慮する必要があります。
【家づくり編】ここも見直せる!効果的な「設備・仕様」のコストダウン術6選
間取りの工夫と合わせて検討したいのが、「設備」や「仕様」の見直しです。毎日使うものだからこそ快適性も重要ですが、本当に必要な機能か、少しグレードを調整できないか、といった視点で見直すことで、賢くコストを抑えることができます。
(1) キッチン周りの見直し:「オイルガード」は本当に必要?
キッチンのコンロ前に設置されることが多い「オイルガード(油はねガード)」。油はねを防いで壁の汚れを軽減する目的がありますが、最近では「なくても意外と大丈夫だった」「掃除の手間は変わらない」といった声も聞かれます。コンロ周りの壁材を油汚れに強く掃除しやすいキッチンパネルにするなど、他の工夫で代用できる場合も。設置費用も数万円かかることがあるため、本当に必要か一度検討してみましょう。
(2) 「建具の数」を減らす工夫:WICや子供部屋のクローゼット扉など
室内ドアやクローゼットの扉といった「建具」は、1つ設置するだけでも数万円単位の費用がかかります。そのため、建具の数を減らすことは、効果的なコストダウンに繋がります。例えば、ウォークインクローゼット(WIC)の入口や、子供部屋のクローゼットにあえて扉を設けず、ロールスクリーンやカーテンで代用するのも一つの手。開放感が出たり、通気性が良くなったりするメリットもあります。
(3) 細かいけれど効果あり:「引き戸」を「開き戸」に変更する
一般的に、壁の中にレールを埋め込んだりする「引き戸」は、シンプルな「開き戸」に比べて部材費や施工費が高くなる傾向があります。その差は1箇所あたり1万円程度かもしれませんが、家全体で考えると無視できない金額になることも。引き戸は開閉スペースを取らず使いやすいメリットがありますが、コストを優先するなら、開き戸で問題ない場所は開き戸にする、という選択も検討しましょう。ただし、開き戸はドアの開閉スペースが必要になる点も考慮が必要です。
(4) おしゃれだけど高価な「ハイドア」は採用場所を厳選
天井までの高さがある「ハイドア」は、空間をスッキリと広く見せる効果があり、デザイン性を高める人気のアイテムです。しかし、標準的な高さのドアに比べて費用が高額になるため、全てのドアをハイドアにするとコストが大きくアップしてしまいます。「リビングの入口だけ」「お客様をお迎えする場所だけ」など、特にこだわりたい場所や効果的に見せたい場所に絞って採用するのが、おしゃれとコストダウンを両立させるコツです。
(5) トイレ内の「手洗い場」を無くし、洗面所で兼用する
トイレのすぐ近くに洗面所がある間取りの場合、あえてトイレ内に独立した手洗い場を設けない、というのもコストダウンの選択肢です。トイレを出てすぐに手が洗える環境であれば、トイレ内の手洗い場は省略できるかもしれません。また、トイレ内に手洗いカウンターなどの設備があると、固定資産税がわずかに上がる可能性も。初期費用だけでなく、長期的なコストも考慮すると検討の余地がありそうです。
(6) デザイン性だけで選ばない:「タンクレストイレ」のコストとデメリット
スッキリとしたデザインで人気の「タンクレストイレ」ですが、タンク付きトイレに比べて本体価格が高く、万が一故障した際の修理費用も割高になる傾向があります。また、停電時には基本的に水を流せなくなる(手動で流せる機種もあるが手間がかかる)というデメリットも。一方、タンク付きトイレは、タンク内に水を貯めているため災害時にも数回は流せますし、いざという時の貯水用タンクとしても活用でき、価格も比較的お手頃です。デザイン性だけでなく、機能性や維持コスト、災害時のことも考慮して選びましょう。
【要注意!】やってはいけないNGコストダウンと後悔しないためのポイント
コストダウンは家づくりにおいて重要なテーマですが、むやみに費用を削れば良いというものではありません。目先の金額にとらわれて本当に大切な部分までコストダウンしてしまうと、住み始めてから「こんなはずじゃなかった…」と後悔したり、かえって将来的な費用がかさんでしまったりすることも。ここでは、プロの視点から「やってはいけないNGコストダウン」を6つご紹介します。
(1) 目先の安さにとらわれない!「水回り設備・光熱費関連」の質
キッチン、お風呂、トイレといった水回りの設備や、給湯器、エアコンなど光熱費に直結する設備は、毎日使うものだけに高いグレードのものを選ぶと初期費用はかさみます。しかし、ここで安さだけを求めて極端にグレードを下げてしまうのは考えもの。節水機能や省エネ性能が低いものを選ぶと、日々の水道光熱費が高くつき、長い目で見ると損をしてしまう可能性があります。また、耐久性が低いものを選べば、故障や交換の頻度も高まるかもしれません。
(2) 住んでから後悔する!「断熱等級」を安易に下げる
家の断熱性能を示す「断熱等級」。この等級を下げれば、確かに建築時のコストは抑えられます。しかし、断熱性能が低い家は、夏は暑く冬は寒い、過ごしにくい家になってしまいます。結果として冷暖房の使用量が増え、毎月の光熱費が大幅にアップ。さらに、部屋ごとの温度差によるヒートショックのリスクも高まります。快適な暮らしと将来の光熱費を考えると、断熱等級を安易に下げるのは避けるべきです。
(3) 安全は最優先!「防災関連」の費用を削るリスク
日本は地震が多い国です。そのため、家の耐震性や制震性といった「防災関連」の性能は非常に重要。例えば、地震の揺れを吸収し建物の損傷を軽減する「制震ダンパー」などの設備は、初期費用がかかるためコストダウンの対象と考えられがちです。しかし、万が一の大地震の際に家族の命や財産を守るためには不可欠な投資とも言えます。安全に関わる部分のコストダウンは、慎重に検討する必要があります。フクタハウスでは、全棟に標準仕様として、制震ダンパー(住友ゴム MIRAIE)を搭載しています。
(4) 夏暑く冬寒い家に?「窓の断熱性能」の軽視
家の断熱性能において、壁や天井だけでなく「窓」も非常に重要な役割を担っています。窓の断熱性能が低いと、そこから熱が出入りしやすく、せっかく壁の断熱等級を上げても効果が半減してしまいます。結果として、冷暖房効率が悪くなり、光熱費の上昇や結露の原因にも。断熱等級と同様に、窓の性能(例:複層ガラス、樹脂サッシなど)も軽視せず、適切なグレードのものを選びましょう。
(5) 暮らしのストレス源に…「プライバシーに関わる部分」の削減
隣家との視線が気になる、道路からの見通しが良すぎる…といったプライバシーの問題は、日々の暮らしのストレスに直結します。コストダウンのために、目隠しフェンスの設置を最小限にしたり、窓の配置や種類を十分に検討しなかったりすると、住み始めてから「落ち着かない家」になってしまう可能性があります。プライバシーを守るための工夫は、快適な生活を送る上で意外と重要なポイントです。
(6) 毎日の掃除が大変!「キッチン・お風呂の掃除しやすい素材」をケチる
キッチンやお風呂は、家の中でも特に汚れやすい場所。ここで掃除のしにくい素材を選んでしまうと、毎日の掃除の手間が格段に増え、家事の負担増に繋がります。例えば、油汚れが付きやすいキッチンの壁材や、カビが生えやすいお風呂の床材などをコスト優先で選ぶと、後で「もっと掃除しやすい素材にしておけばよかった…」と後悔することも。日々の生活の質を考えると、清掃性の高い素材選びは大切です。
最後に、最も重要なのは、あなた自身が「ここは絶対に譲れない!」と考えるポイントをコストダウンの対象にしないことです。いくら総費用を抑えられても、本当にこだわりたかった部分を諦めてしまっては、満足のいく家づくりにはなりません。何に価値を置き、何を優先するのかを明確にすることが、後悔しないコストダウンの秘訣です。
コストと品質を両立!フクタハウスの家づくりサポート(建物編)
土地のコストダウンに成功したら、次はいよいよ「家本体」です。フクタハウスでは、建物の計画においても、お客様が賢くコストを最適化し、同時に質の高い住まいを実現できるようサポートしています。
まず、フクタハウスの家は高品質な標準仕様がベースとなっています。これにより、無理に多くのオプションを追加しなくても、快適で安心な暮らしに必要な性能や設備がある程度確保されています。その上で、お客様の「こだわりたい部分」と「コストを抑えたい部分」を丁寧にヒアリング。
例えば、「間取りの工夫」セクションでご紹介したような、建物の凹凸を減らしたシンプルなデザインは、コストを抑えつつ洗練された外観を実現する人気のスタイルで、フクタハウスでも多くの実績があります。また、「設備・仕様」についても、本当に必要な機能を見極め、費用対効果の高い製品を選んだり、施主支給品を上手に活用したりといったご提案も可能です。
私たちは、お客様が「ここは譲れない!」というポイントを大切にしながら、予算内で最大限の価値を生み出せるよう、設計の工夫や素材選びのアドバイスを通じて、コストと品質の最適なバランスを追求します。
まとめ:「家づくり」の賢い選択で、理想と予算を両立!
「家づくり編」では、間取りの工夫から設備・仕様の見直し、そしてやってはいけないNGコストダウンまで、建築費用を賢く抑えるための具体的な「裏技」をご紹介しました。
家本体のコストダウンは、単に安いものを選ぶということではありません。自分たちのライフスタイルに本当に必要なものは何か、将来にわたって快適に暮らすためには何が重要かを見極め、優先順位をつけることが大切です。そして、譲れないポイントにはしっかりと費用をかけ、そうでない部分は工夫次第でコストを抑える、というメリハリのある計画が、満足度の高い家づくりに繋がります。
この記事でご紹介した間取りの工夫や設備選びのポイント、そしてNG事例が、皆さまの「理想の家」と「予算」を両立させるための一助となれば幸いです。
「家づくり」のコストも諦めない!まずはフクタハウスにご相談ください
「土地でかなり費用を使ったから、建物はなるべく安くしたい…でも品質は落としたくない!」
「私たちのこだわりを実現しつつ、コストを抑えるにはどうしたらいいの?」
家づくりにおける費用のお悩みは尽きませんよね。
そんな時は、ぜひ岐阜・関エリアで豊富な実績を持つフクタハウスにご相談ください。私たちは、お客様のご要望やライフスタイル、ご予算を丁寧にお伺いした上で、家本体の計画において「コストも品質も諦めない」最善のプランをご提案します。
間取りの工夫、賢い設備選び、そして「ここは譲れない」というお客様の想いを形にするためのアイデアなど、プロの視点からトータルでサポート。モデルハウスのご見学や、豊富な施工事例を掲載している公式Instagram(アカウント名: @fukutahouse )も、ぜひ家づくりの参考にしてください。